「最初に、大きいいほう」「お後、小さいほう」

「温めますか?」と言われて何と答ればいいの?コンビニのマニュアルにあるとしたら、答えのほうはどうなっているのだろうか。「はい」、「いーです」、「結構です」、「お願いします」、「温めますよ(←こりゃだめだ)」・・・。温めてもらう弁当は別の袋に入れるのが普通で、会計すませてしまうと自分の場合、温め終わるまで待たず、そのまま店からでてしまうことがあるのだ。呆けているといえばそれまでだが、実際には呆けている人も考慮してマニュアルをつくるべきだ。温める場合には、お釣りを渡しながら「お待ちください」というのが正しいのだろうが、これを言わない人はけっこういる。

札と小銭が混じるとき、二度分けお釣りで返されること多くなった。自分の場合、札だけを先に渡されると、それだけで帰りたくなる。実際何度か店からでたことがある(直後に「お客さんお客さん」とレジの人があわてて追いかけてくる)。不注意とか呆けているといえばそれまでだが、実際には呆けている人も考慮してマニュアルが作られ「おおきいほう・・・、ちいさいほう・・・」となるようです。だが、いかにもマニュアル臭がぷんぷんする。そうゆうわけだから、この二度分けお釣りが嫌い、というわけではない。ちなみに、はなまるマーケットを見ていたら、はなまる君、ではなくて薬丸君は、二度分けにしてもらいと言っていた折られた(ポキポキ)。

嫌いなのは、鈍臭く思えるからだ。というかもたもたした初心者のレジ係だと余計な時間くっているだけに思えるし、お釣りは、レジ(計算機)で計算され表示されるんだから一度で出来るはずだ。そうなのだ。昔はレジがなかったわけだが、読み書き算盤は今以上だった。650円の買い物は、千円札渡すと450円という計算間違いする人はなく、350円と安産暗算できたのだ。日本では。

高校授業で、英語の先生が洋行自慢のスライドを映写したことがあった。バブル期よりもずっと前のことなので自慢になったのだ。今思うとたぶん団体さんだったのだろう。「これは靴を磨いてもらっているところです。ぷるゆあぱんつ、と言われたのでズボンの下のパンツを引き上げた。ズボンは英語でとらうざあずですぞ」などと(毎年同じギャグ言ってるんだろうな)そんな笑いを取りながら「アメリカ人はお釣りを足し算でする」というのも教えられた。「650円の買い物のお釣りは、まず百玉円一枚を客のてのひらに750と言いながら置き、さらに一枚百玉円をおいて850、さらに一枚百玉円をおいて950、続いて10円を同様に960、970、980、990、1000円となるまで続けるんだよ」←ドルだけど。お釣りが合計でなんぼだか、お釣りのなかに百円玉が何枚、十円玉が何枚必要になるか知らなくていいのだ。損得がなければいいのである。ようするに「奴らは引き算ができないんだよ」と洋行自慢先生は日本人の優れた能力を生徒に語るのであった。実際のところはどうかわからんけど。日本では客があらかじめお釣りに小銭が混じらないように札に端数の小銭を加えてわたすことがあるけど、アメリカではどうなんだろう。最近の分割お釣りのテクニックを鑑みるとき、この先生を思いだすのだった。


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