銀塩写真はアナログ?


デジタルカメラというものが発明されたわけなんだけど、従来のカメラはフイルムカメラと言う人がいたり、デジタルという言葉に対応してかアナログカメラと言うひとがいる。

デジタルもディジタルもあるけれど、薄っぺらいもの、ひらひらしたもの、を表す英語の接頭詞に「ふぃ」というのがある。スペルは「fi-」。フイルムとかフィラメントとか。ここでフイルムは日本語の発音としてこなれている(変換しないぞ>Microsoftめ)。成熟している発音だということ。フィルムよりも。だが、フイラメントと発音する人は少ない。というようなことは、呉智英の本に書いてあるのです。

そのフイルムはカメラの記録用に使われている。2次元の画像、光をどのように記憶するか。その原理と装置は、徳川慶喜が将軍になる以前に発明された。銀塩反応、詳しく知らないので適当に書いてしまおう。ここでは問題じゃないから(issueではあるがproblem,matterではない?)。つまり、銀の塩だ。塩は「しお」じゃなくて「えん」。塩というのは化学でいうところの金属に関係している物質だ。その塩がだよ、光があたると壊れちゃうということ。それを基本原理にしている。化学反応のきっかけとして光がある。熱を加えると反応する、圧力をくわえると、反応は可逆のときもあるし非可逆のばあいもある。ま、そんなよなことが化学反応だ。銀塩写真の原理(Wikpedia写真)”あ、ハロゲン化銀というのだった。それが光が当たって、銀になると。そうゆう反応。テキトーだなあ。

そこでですよ。なにがアナログなの?と。たとえば1+2=3。これは算盤(ソロバン)をつかって計算することができるわけです。アナログじゃないのです。一つ珠をあげて一。さらに二つ珠あげる。あがった珠は合計三つ(目でみてさらに頭のなかで計算しているのだが)。これってがんじがらめのデジタルの手法ですよ。意味わかるかな。アナログというのはWikipediaを見てください。数値で表すのがデジタルである。そう書いてます。計算尺というのでもそれは計算できます。

では、log2は?sin45°は?計算尺で計算できるのです。アナログな手法になりますが。計算尺じゃなくても、関数の値をグラフを書く。だいたいのグラフを。そしてグラフから関数の値を読み取る。これはアナログなやりかたです。正確じゃないけど大体の値を知ることができるのです。

では、化学反応の式は?たとえば水は水素と酸素でつくることができます。反応のために熱を加えてやれば発生する反応熱でさらに反応が促進され爆発的に水が気化します。中学のとき理科の先生が水を電気分解した気体を石鹸水で泡状にし、そこにマッチで火をつけて爆発させた実験は今でも覚えています。せいぜパンっという音がするくらいですが。

2 H2+O2→2 H2O

この右矢印のところに熱が加わるのですが、それはもとの物質と生成物質との関係をみるだけのときは特に記すことはないようです。ハロゲン化銀が銀になるとき化学反応式があるのですが複雑そうなので水の例にしました。光化学反応ですから右矢印のところにプランク常数のhと光の波長をあらわすνの積hνを入れると なにか格好よくなります

つまり、これって数字と記号であらわされるデジタルなんですよ。銀塩反応というものは。Wikipediaのところには誤用としてアナログ人間などという例がある。古いものはアナログではないとも。

じゃあ、アナログ的な記録と言える部分があるのだろうか。銀塩反応を利用した写真の技術は。反応というミクロというか量子というかそうゆう小さな目(?)でみると、微視的というか、デジタルなわけですが、写真の画像、写真の装置としてみるとどうなんだろう、という疑問がでてくるわけです。

レンズで集光し平面に画像をつくるところまでは一緒です。フイルムカメラもデジタルカメラも。 あ、そうそうデジタルカメラの素子ってCCDだろうがCMOSだろうがフォトダイオードですが、それは光のつぶつぶhνが物質に九州されてではなくて吸収されて電子がぴょこんと一つ発生するのですが、これはやっぱりデジタルです。一個の光に対して一個の電子ができるから。ただ一個の電子は計れませんだ。小さすぎて。光が強くなってくると光のつぶつぶが増えると、発生する電子も増えてきます。ある程度の数の電子があると外部かいろで電圧として計測することができるようになります。えっ電圧?それってアナログですか?そうです。アナログです。これを電気回路でデジタル変換するわけです。数値化、数字化するわけです。これ以降はデジタルとして信号処理し保存されることになります。フォトダイオードが光から電子を発生するのはデジタル的なしくみですが、光を電圧に変換するセンサーは間違いなくアナログ技術なのです。それらセンサーの素子を2次元的に配置していること自体はデジタル的ですが、電圧値を読み出し数値化しデジタル信号に変換するまではアナログです。

ところで、フイルムカメラはアナログではないのか。写真の撮影から記録、展示まで含めたシステムにアナログな部分はないのだろうか。というとありすぎますね。Wikipediaのアナログの項

連続した量(例えば時間)を他の連続した量(例えば角度)で表示すること。デジタルが連続量をとびとびな値(離散的な数値)として表現(標本化・量子化)することと対比される。

連続した物理量1 → 連続した物理量2

そっか。自分で考えるよりもWikipediaを調べるほうが早いな。しかも正確ときたもんだ。

フイルムからプリントするときのやりかたはアナログだな。


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