大貫の野望・昇天記
制作日:1991年12月/1995年11月改変



TITLE





 実在の知人をモデルにした、いわゆる戦国シミュレーションゲームです。地元の茅ヶ崎市とその周辺を舞台にしていますが、地名等がわからなくても充分楽しめるつくりにはなっています。
 「昇天記」は、「武将不運録」「三国版(未発表)」を経てマイナーチェンジを進めたものです。

 このゲームはMSXのメモリの問題から、テンポラリをディスクに頻繁に保存します。フロッピーディスクの書き込み禁止は必ず「書き込み可」の状態でプレイしてください。

 ゲームのメッセージ部分には漢字(全角文字)を多用していますが、すべてグラフィックに落としてありますので、漢字ROMを搭載していないMSX2でも問題なく動作します。


ゲーム内容

タイトルからわかる通り(^_^)、「信長」タイプの国盗りシミュレーションゲームです。プレイヤーはマップ中の武将の1人を担当し、所有国を増強させながらすべての国を制圧することが目的です。


操作方法

操作には主にテンキーを使用します。MSXのテンキーにはリターンキーがありませんが、これは「+」キーで代用することができます。また「+」およびリターンキーは「N」キーの代わりに、「0」キーは「Y」キーの代わりに、「-」キーとカーソルキーの「左」は「BS」「DEL」の代わりに使用できます。
なお、コマンドのキャンセルには「ESC」キーを使いますが、これはリターンキー、「+」キーで代用できます。


ゲームの開始

タイトル表示後、オープニングデモが繰り返されますので、何かキーを押してゲーム初期化画面に移ってください。またここで「U」キーを押すと、武将のグラフィックや名前を変更できるユーティリティモードに入ります。


ゲームの初期化

表示されるメッセージに従って、新規ゲーム/ロードゲーム、シナリオ、プレイ人数、担当武将、軍師(秘書)を決定してください。なお5人選択できる軍師はいずれを選んでも能力に差はありませんが、ちょっとエンディングが違ったりします。


内政モード

内政画面


ゲームの中心となるモードです。内政コマンドは11種類用意されており、各国につき月1回実行することができます。

内政コマンド
1)移動 兵や金、あるいは武将自身を隣接する自国領に移動します。武将自身を移動する効果については戦闘モードを参照してください。

2)合戦 隣接する敵国領に攻め込みます。このコマンドを実行すると戦闘モードに移行します。

3)訓練 兵を訓練し、戦闘力を高めます。訓練度は100が限界です。また、このコマンドの効果は武将の能力に影響されます。

4)徴兵 新兵を雇います。兵1につき金2必要です。このコマンドを実行するとその国の民忠誠度が下がります。

5)情報 他の国の情報を見ることができます。隣接している、いないに拘わらず実行できますが、敵国の情報を見るには金10が必要です。
 なおこのコマンドに限り、1月に何度でも実行できます。

6)茶会 国を挙げて祭りを開きます。兵忠誠度、民忠誠度が上がり、兵士の疲労(戦闘モード参照)が回復します。金100が必要です。

7)調略 隣接する他国にわずかな精鋭の兵を潜入させ、撹乱工作を行います。失敗するとその分の兵士数と訓練度が下がります。
 このコマンドの成否には武将の知力が大きく関わっています。

8)施し 民に現金を施し、民忠誠度を高めます。

9)開発 ある程度の開発資金を提供し、国の生産技術を高めます。

0)機能 委任、セーブ、ゲームの終了を行うことができます。

+)休息 数値キーを押さずにリターンキーを押すと、何も行わずにその月を終了します。兵士の疲労がいくらか回復します。



戦闘モード

戦闘画面


合戦コマンドを実行すると戦闘モードに突入します。互いに攻撃を繰り返し、兵が0になるか撤退した方が敗けとなります。
戦闘には「疲労」というパラメータが用意されており、行動を起こすたびにこの値は上下します(内政モード時にもこの数字は動いています)。「疲労」が100を超えるような行動は取ることができません。

「城」パラメータは防御側のみ有効なパラメータで、効果を得るにはその国に武将がいることが条件となります。攻撃側は「城」を攻撃してこの値を0にしない限り敵軍に実質的被害を与えることは出来ません。

戦闘コマンドは7種類用意されています。

戦闘コマンド
1)攻撃 通常攻撃を行います。疲労が10上昇します。

2)突撃 通常の3倍の攻撃力を持つ特殊な攻撃です。さらに敵に10の疲労を与える効果があります。疲労が30上昇します。
 防御側は突撃を行うためには城を放棄する必要があります。

3)一騎討ち 両軍の武将が出陣しているときのみ可能なコマンドです(戦闘を仕掛けた側、防御側両方の国に武将がいた場合で、戦闘時のパラメータ表示枠上部の武将の顔で確認できます)。兵士の残存数に関係なく勝敗を決することができますが、負けた側は死亡します。引き分けはありません。

4)待機 兵を休息させます。疲労が40回復します。

5)退却 戦闘を放棄し、隣接する自国領に退却します。

6)軍師進言 秘書の意見を聞くことができます。このコマンドは何度でも実行することができます。

7)計略 計略にとりかかります。実際の効果は数ターン(武将の知力による)後にあらわれます。計略始動時には他のことは何も行うことができませんが、疲労が15下がります。

計略には以下の3種類がありますが、どの計略が実行されるかは軍師まかせで、命令することはできません。

心服の計
 その国にいる浪人をかきあつめて自軍に加わらせます。
離心の計
 敵軍を挑発し、敵兵の忠誠度を下げ、脱走しやすくします。
火計
 敵陣に火を放ちます。火は数ターン燃え続け、敵陣に被害を与えます。このダメージは城の影響を受けません。



以上内政と戦闘、および本文に表記されなかった様々なイベントを繰り返し、すべての国を制覇すると無事エンディングを迎えます。心ならずも武将が死亡してしまった場合、ゲームオーバーとなります。


ユーティリティーモード
 オープニングデモ中「U」キーを押すと、武将のデータなどを自由に変更できる「ユーティリティモード」に入ります。詳しい説明は行いませんので、画面の指示に従ってください。

 なお、ここで(コマンドとしては表示されていない)「5」番を選択すると「おまけ」モードに入ります。ここでは「大貫の野望・三国版」のために制作したプロモーション・デモを見ることができます。
 MSX-BASICの限界に挑戦してるのでぜひ一度見てください(^_^)!......ただしfMSXでは速度の関係でうまく動かないかも(;;)


エンディング画面






Get it up!(115k)

Get Disk-Image(120k)



EXIT